柴山幸太は神戸でフレンチスタイルのビストロを営む新進気鋭の料理人。

「あんな高いところに、どうやって死体を上げたのでしょう?」有名マジシャン・牧村亜佐美の自宅敷地内で発見された他殺死体は、奇妙なことに、地上約十五メートルのポールの上に掲げられていた。

1935年、英国ダートムア。吹雪のため、人々はロジャー・フォークス大佐の邸に閉じ込められた。

梅香漂い、江戸が小正月を迎える頃、佐々木磐音はおこんとともに麻布広尾村に出向いていた。

伊三次の上司である定廻り同心の不破友之進の嫡男、龍之介もついに元服の年となった。

新春早々、水城聡四郎は、新井白石から大奥年寄絵島の起こした騒動について調べよと命ぜられた。

フローラ・トリスタン、「花と悲しみ」という美しい名をもつ一人の女性。

この雑誌の歴史は即ち日本探偵小説の歴史である―江戸川乱歩がこう言い切ったのは、一九二〇年創刊の「新青年」だ。

警視庁捜査一課刑事・山科正人は殺人事件の捜査本部に参加しているが、仲間にもペアを組んだ新宿署の牛尾刑事にも「話したくない秘密」があった。

消えた肖像画、失踪した令嬢、運び出された巨大な彫像―。

京都大原街道沿いの弁財天で、美女が死体で発見された!大学の講師を勤めるインテリ女性だった彼女には、高級コールガールという裏の顔が。

天明六年。

母親は出稼ぎから帰ってきて自殺した。

作家・内田康夫は、間宮という老人と出会った夜、「鞆の浦へ行きな」という謎のメッセージを受け取る。

伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。

魑魅魍魎が住まう骨董業界を生き抜く孤高の美人旗師・冬狐堂こと宇佐見陶子。

「月読」とは、死者の最期の思いを読みとる能力者。

犯罪王モリアーティ教授の組織にいる人物から届いた、暗号手紙。

イギリス・ウェールズ北西部・彼の地の伯爵は長年「バベルの塔」建設に取り憑かれていた。

人望が厚く、品行方正な老警部・河居が、電車内で女子高生を見た途端、心臓発作を起こして入院した。

最初の被害者は若い男性で、死体は砂浜で発見された。次は女性で現場はモールの駐車場。

人と“ヒトデナシ”と呼ばれる怪異が共存していた世界―。

戦局が風雲急を告げ、日本の降伏が濃厚となった昭和二十年。

昭和五十八年、雛見沢村。“トラップマスター”北条沙都子を虐待から救うため、奔走する前原圭一。

赤い夢への切符――1枚目 "箸井地図×はやみねかおる"のドリームタッグが、そっと"あなた"にプレゼントする――。

アイルランドの泥炭湿地から、“三つの死”の儀式を施された鉄器時代の遺体が出現した。

元海兵隊員の父を誇りに、カール・ウェブスターは、早撃ち名手の連邦執行官になった。

白いふくよかな乳房には極彩色の蝶。股間には花芯を包み込むように燃え立つ薔薇。

十津川あてに、井岡さつきと名乗る女から手紙が届いた。

石渡宗介、45歳。妻・由美子と小学生の一人娘・佳奈との三人暮らし。

不自由な暮らしから逃れるための、気まぐれな巡礼行のはずだった。しかし、次第に異様な出来事が一行を襲うようになる。

チャリオン国太后イスタは鬱々としていた。元国主の夫はとうに亡く、娘はチャリオンの国主となっている。

村の若者たちが仮装して、家々を訪ねる祭事・粥釣の夜、そのなかには見知らぬ男が侍を装い紛れ込んでいた…。

ファン待望！　ヒストリカル・ロマンスの名作『太陽に魅せられた花嫁』に続くハイランド・シリーズ感動の続編。 1119年。

大晦日の夜、それぞれの思惑を胸に、吹雪の山荘に偶然集ったナディア・モガールたち。

昭和四十年―東京オリンピックが開催された翌年の、厳しい雪の訪れを間近にひかえた十二月初旬のこと。

マンションの屋上からの飛び降り、地下鉄への飛び込み、そしてタクシーへの飛び出し。

念願の新居に引っ越した僕たち家族は、いきなり隣家の犬・ミリーの鳴き声に悩まされることになった。

フランス有数の頭脳、スタンガースン博士の住まうグランディエ城の離れで、惨劇は起きた。

すべて新訳で、初訳作品も多数収録。オー・ヘンリーが甦った。

パリ訪問中のアメリカの大富豪ワイス氏が姿を消した。

大手貿易会社社長が白昼、銃殺された。たまたま殺人現場に居合わせた宇野警部は銃を持った犯人を誤って射殺してしまう。

十津川警部、白虎隊を胸に会津を疾る。